ネットビジネスの税金関連

ネットビジネス,アフィリエイトの確定申告のやり方【白色申告編】

副業だとしてもアフィリエイトなどのネットビジネスで稼げるようになってきたら必ず確定申告をしたほうがいいです。今回はネットビジネス実践者(主にアフィリエイター)向けの確定申告書類の用意の仕方から書き方までをお教えします。

白色申告

 

初めて確定申告を書くとき、書類がすごく難しそう
に見えますよね。僕もそうでした。

 

おそらく初めてのことでメンタルブロックが働いている
いるから難しそうに見えるだけで実際、白色申告なら
意外と簡単にできます。

 

この記事にざっと目を通すだけでなんとなく
書き込む場所や執筆する順序がイメージできる
用になると思うのでぜひ参考にしてください。

 

1.白色申告に必要な書類を準備する

以下の2枚があれば白色申告は
できます。近くの税務署でもらってきましょう。

 

<収支内訳書>

収支内訳書

 

<確定申告書B>

確定申告書B

 

 

ちなみに確定申告を白色申告でしようか、青色申告で
しようか悩まれている場合はコチラを参考にしてください。

ネットビジネス収入の税金対策

 

2.先に書こう!収支内訳書の書き方

確定申告書Bを先に書こうとするとすごい
書きづらいです。

 

先に収支内訳書を書くことをおすすめします。

 

収支内訳書の記載例です。

収支内訳書記載例

 

記載例では平均的なネットビジネス実践者
(アフィリエイターやライター)が埋めるだろうな、
と思う部分を埋めています。

 

また専従者や従業員はいなくて一人でやっている
と仮定して記載例を埋めて見ました。

 

※記載例では住所等は埋めてないけれど
必ず埋める必要があります。

 

数字を書き込んだ部分に何の数字を書き込む
のかをここで詳しく説明していきます。

 

売上(収入)金額

アフィリエイターであればASPからの報酬や
ポイントサイトからの報酬です。

 

ここに記載するのは実際に銀行に振り込まれた
額ではなく、発生した収入です。

 

差引金額

アフィリエイトの場合はビジネスモデルの性質上、
売上原価がなく、記入しない人が多いと思います。

 

差引金額には収入-売上原価を記入するのですが
売上原価に何も記入しない場合は差引金額は収入を
そのまま記載したらOKです。

 

続いて経費の項目を見ていきます。

 

地代家賃

アフィリエイターの場合は自宅兼事務所にして
いるケースが多いと思います。

 

その場合は家の中のどれくらいの割合を
仕事(アフィリエイト作業)に使っているのか
を考えます。

 

家の大体4割ぐらいのスペースを作業に使って
いるな、ということなら家賃の4割を地代家賃経費
として計上できます。

 

※こちらの記事(ネットビジネス収入の税金対策)にも
書きましたが自宅兼事務所の場合は、かなりのスペース
を仕事に使っていたとしても経費として計上できるのは5割
ぐらいがギリギリのようです。

 

 旅費交通費

セミナーや所属している塾の交流会など
でタクシーや新幹線に載ることがあるかと
思いますがそういった場合の交通費を
旅費交通費に書き込みます。

 

通信費

プロバイダーやドメイン代、メールサーバーなど
はここに書き込みます。

 

携帯電話の料金をココにどれぐらい計上できる
のか?ということなのですが、仕事で3割、プライベートで
7割使っている携帯電話の料金なら3割を経費として
ココで計上することが可能です。

 

広告宣伝費

PPC広告やFacebook広告など広告を使った
場合は広告宣伝費として経費に計上できます。

 

接待交際費

自分のクライアントとご飯を食べにいったり、
塾の食事会などに参加した場合の費用などは
接待交際費として計上できます。

 

消耗品

ビジネスにつかう文房具類や10万円以下の
パソコンなどは消耗品に分類されます。

 

雑費

ASPからの振り込み手数料等は
こちらに計上したらOKです。

 

※ちなみに教材代やセミナー代、高額塾の参加費
等を消耗品に書き込む人もいるようですが、僕は
先ほど紹介した記載例のように“図書研究費”という
項目を自分で書き足してそこに塾参加費や教材代
を計上しています。

 

小計

旅費交通費から雑費までを全部合計した
金額を記載します。

 

経費計

地代家賃などを含めた経費を合計した
金額を記載します。

 

専従者控除前の所得金額

収入金額の計-経費計の金額を
記載します。

 

そして専従者がいなければ専従者控除
は記載せず、そのまま所得金額の項目
に金額を記載します。

 

では続いて収入内訳書の裏面に
いきましょう。

 

収支内訳書裏面

アフィリエイト実践者が主に記載する場所って
だいたい上記の2つの赤枠ぐらいです。

 

売り上げ金額(収入)の明細

アフィリエイトの場合は売り上げ先名に
ASPを記載します。

 

ちなみに12文字以内で記載するのでA8.netからの
収入がある場合、(株)ファンコミュニケーとなります。

 

地代家賃の内訳

事務所の家賃の支払先、家賃の金額、家賃のうち
いくらを経費として参入するのかを記載します。

 

さて、ここまで終えれば次は確定申告書Bを
スムーズに書いていくことができます。

 

 3.確定申告書Bの書き方

 

①収入金額等

アフィリエイト収入やコンテンツ販売の収入の
場合は営業等に収入を記載しましょう。

 

②所得金額

先ほどのステップで記載した収支内訳書
に記載した所得をこちらにも記載します。

 

そのために先に収支内訳書を書くことを
おすすめした次第です。

 

③所得から差し引かれる控除

社会保険や医療保険等の費用を
ここに記載します。

 

なお、誰でも基礎控除として38万円
はここに計上できるので必ず記載しましょう。

 

④税金の計算

課税される所得金額の項目は千円未満切捨て
です。四捨五入しないように注意しましょう。

 

また、税額の計算方法は以下です。
[colored_box color=”green” corner=”r”]
[icon image=”check-b-g”]税額の計算方法

課税所得×税率-控除額=所得税額

課税所得 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円~330万円以下 10% 9万7500円
330万円~695万円以下 20% 42万7500円
695万円~900万円以下 23% 63万6000円
900万円~1800万円以下 33% 153万6000円
1800万円以上 40% 279万6000円

[/colored_box]

【税額計算の例】

課税所得が921万円だった場合は、税率が
33%なので以下のような式になります。

921万(課税所得)×0.33(税率)-153万(控除)

 

それでは確定申告書Bの裏面、第二表に
移りましょう。

 

ライターやアフィリエイターとして一人で
報酬を得ているのであれば埋めるのは主に
下の赤枠で囲った部分ですね。

第二表裏面

 

 

さて、裏面の記載に関しては特に説明することが
なかったので早足でしたが以上です。

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